
こちらの勝手口ポーチは、勝手口から1段下がって設置されています。
勝手口ドアを開けると、一段下がってポーチ。
見た目では違和感はないのですが、実際に使ってみると出るときにも入るときにも、使いにくさを感じるはずです。
これは、勝手口から出入りするというアクションと、段を上がり下がりするというアクションと、履物を脱いだり履いたりするアクションを、同時に行うことになるからです。
このような場合には、一つ一つのアクションを別々に行うようにすると使いやすくなります。
そのためには、勝手口ポーチを、勝手口と同じ高さまで上げて設置するようにしてください。
低く作られた勝手口ポーチを、後からかさ上げするとなると、数万円単位の費用がかかります。
最初から上げて計画すれば、費用の増加分は数千円のレベルで済むはずです。

和風の塗り壁の壁面に、手すりを設置したところです。
ここでの和風の塗り壁は砂壁といわれているもので、細かい砂を練って固めたものと考えてください。
砂壁は細かい砂でできているため、表面がざらざらしています。
そのざらざらした砂壁に、じかに手すりを設置してしまうと、手すりを握るときにすり傷をこしらえてしまうことがあります。
これは、注意して手すりを握るときには大丈夫なのですが、身体のバランスを崩したときなどに、ふいに手すりを握るときに、血がにじむようなすり傷をこしらえてしまうことがあります。
砂壁に手すりを設置するときには、砂壁の上に一枚板を張った上で手すりを設置すれば、このようなことになりません。
また、砂壁の上に張る板を厚手のものにすれば、その板に手すりを取り付けることができます。
ということは、手すりの設置位置の自由度が増すということになりますが、板の厚みの分だけ手すりが室内側に出っ張ってくるということです。
すでに、砂壁に直接手すりが設置されている場合には、砂壁にクッション材などを張って、手を保護すればいいでしょう。