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他山の石 町で集めた建築失敗事例集
住まい作り、住宅建築、リフォームなど、参考になれば幸いです。
花粉症と住まい
20090916 019

今年の春先に竣工した、新築の賃貸マンションです。
手前のほうは1級河川の河川敷で、そこに盛大に咲いているのはオオブタクサ(大豚草)です。
オオブタクサというのはブタクサ属の植物で、ブタクサと同じように秋の花粉症の原因となります。
このマンションはオオブタクサに反応してしまう方にとって、最悪の周辺環境といえるかもしれません。

オオブタクサというのは一年草のため、春先の入居を決めた時点では、このような状態になっていなかったはずです。
ブタクサ花粉症の方が、春先の時点でこのような状況になるとわかっていたならば、このマンションに入居しなかった可能性もありえる話です。
また、賃貸ではなく分譲であったならどうだったでしょうか。
分譲マンションを購入してしまうと、賃貸ほど気軽に引っ越すわけにもいかず、困った事態に陥る可能性大です。

花粉症というものは、今は花粉症でなくとも、将来花粉症になることがあります。
ということは、花粉症であるなしにかかわらず、花粉症の原因植物の有無も住まいを決めるにあたっての大事な要素となりえます。
このようなことも、周辺環境のチェックリストに入れておいたほうがいいかもしれません。


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消火器の保管
20090814 002

先日発生した消火器の破裂事故の件です。
このような事故ははじめてではなく、過去に何度か発生しています。
今回の事故に関してはまだ調査結果は発表されていませんが、過去の例からある程度の原因は推測することができます。

破裂事故を起こした消火器は加圧式粉末消火器というもので、加圧源として消火器内部に炭酸ガスボンベが入っています。
炭酸ガスボンベは安全装置が解除されて噴出レバーが操作されると、炭酸ガスを一気に消火器内部に開放することになります。
つまり、それまで常圧であった消火器内部に一気に炭酸ガスが噴出されて、消火器内部の圧力が急激に高まることになります。
その際、消火器の底部が錆びて弱くなっていると、底部だけを残して消火器が発射されてしまうことになります。
その発射された消火器が、人間の顔などに当たってしまったのが、今回のような消火器破裂事故ということです。

もちろん、底の部分だけでなく、他の部分に発生した錆でも破裂事故は発生するわけで、錆の危険性は底の部分に限ったものではありません。
ただ、地面などに直置きされている消火器の底の部分に、錆が発生しやすいことはたしかなことです。

そのため、床置きタイプの消火器では、消火器が直に床に接しないような工夫がされているはずです。
ここで写真です。
写真の消火器では、地面の上に白っぽいプレートが敷き込まれ、さらに消火器の下には黒っぽいトレイ(受け皿)が設けられています。

つまり、消火器を床に置く場合にはこれぐらいの対策が必要ということで、くれぐれも消火器を直置きしないようにしてください。


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