
廊下居室間に設けられたドアの下部です。
廊下居室ともにフローリング仕上であり、床の仕上がり高さは同じということで、ドアの下部には敷居は設けられていませんでした。
ここで問題なのはフローリングの継手の位置です。
ここではフローリングを廊下と居室の境目の中心線で、継いでしまっていました。
中心線で継いでしまいたい気持ちもわからないでもないのですが、中心線で継いでしまうとまずいことが起きてしまいます。
それは、一般にドアというものは、部屋間の中心線にきていないということです。
写真に引いた白線が、ドアが閉じたときの位置です。
この位置だとフローリングの継手とずれてしまい、ドアを閉じたときに見っともないことになってしまいます。
今回は廊下居室ともに同じフローリングなので大きく目立ってはいませんが、廊下と居室のフローリングが違っていた場合は、かなり見っともなくなっていたことと思います。
部屋の境でフローリングを継ぐ場合、継手を部屋間の中心線ではなく、ドアの位置に合わせるべきでしょう。

こちらは、Uターン階段の突き当たり部分に設けられていた窓です。
手すりの高さと比べてみると、窓の位置がかなり低いことがわかると思います。
窓の下端で、床から50cm程度でしょうか。
まず、これだけ低い位置だと転落の危険性があります。
手すりや面格子などの転落防止策を、施さなければならないでしょう。
子供がいるお宅では、今すぐにでも対処すべきです。
さらに、窓からの転落だけでなく、階段を転げ落ちたときのことがあります。
階段を転げ落ちた先にガラス窓があると、ガラス窓に突っ込んでしまうことになります。
これもかなり危険なことになります。
どうせなら、転げ落ちた先は石膏ボードの壁がいいでしょう。
以上、なぜにこのような低い位置に窓がきているのかは不明です。
ただ、このままでは危険なことはたしかなので、住まわれているかたにその旨は伝えておきました。