
和風の塗り壁の壁面に、手すりを設置したところです。
ここでの和風の塗り壁は砂壁といわれているもので、細かい砂を練って固めたものと考えてください。
砂壁は細かい砂でできているため、表面がざらざらしています。
そのざらざらした砂壁に、じかに手すりを設置してしまうと、手すりを握るときにすり傷をこしらえてしまうことがあります。
これは、注意して手すりを握るときには大丈夫なのですが、身体のバランスを崩したときなどに、ふいに手すりを握るときに、血がにじむようなすり傷をこしらえてしまうことがあります。
砂壁に手すりを設置するときには、砂壁の上に一枚板を張った上で手すりを設置すれば、このようなことになりません。
また、砂壁の上に張る板を厚手のものにすれば、その板に手すりを取り付けることができます。
ということは、手すりの設置位置の自由度が増すということになりますが、板の厚みの分だけ手すりが室内側に出っ張ってくるということです。
すでに、砂壁に直接手すりが設置されている場合には、砂壁にクッション材などを張って、手を保護すればいいでしょう。