
倉庫のトタン屋根から雨漏りがしていました。
トタン屋根は、波板、ナマコなどと呼ばれている、断面が波型をしているタイプのものです。
屋根の葺き方は、写真の奥のほうから、手前に向かって一方向に雨が流れる、片流れ(かたながれ)です。
屋根の状態はというと、見ていただくとわかるとおり、錆びはほとんど発生していませんでした。
本来ならば、このような状況で雨が漏る可能性は、非常に少ないことです。
それなのに雨が漏ってきたのは、トタン板を途中で継いでしまったためです。
屋根の奥から手前まで一枚のトタン板で葺いておけば、この錆びの状況ならば、雨は漏らなかったはずです。
屋根の流れの長さ(奥から手前までの長さ)は 6m20cm。
この長さならば、一枚のトタン板で葺けます。
ただ、現場まで6m20cmの長尺物を、搬入することが出来ればの話ですが。
新築時は、長尺物の現場搬入をあきらめてしまったのだと思います。
しかし、完全に雨を止めるには長尺物で葺くしかありません。
今回は長尺物の搬入の可否を事前調査の上、人手を集めて搬入作業を行いました。
運搬費として余計に費用はかかりましたが、雨仕舞いにはかえられません。