
階段に取付けられていた手すりです。
下地板がむき出しで取付けられている状況から判断すると、入居後に取付けられたものだと思います。
新築工事時に取付けられたものならば、下地板がむき出しになることはなかったはずです。
ここで問題なのは、入居者のリクエストによって取付けられた手すりなのに、手すり棒の径が太すぎることです。
この手すり棒の径は、45~50mm程度でしょう。
これだけ太いと、手すりを握って力を入れることに苦労するはずです。
階段手すりというものは握って使うことを考えるべきで、そのためには握った指が周るような径にすべきでしょう。
手すりの主な利用者が大柄な方ならば、この径でもいいかもしれません。
ところが、実際の利用者は大柄な方ではないため、この径では太すぎると言っていました。
このあたりは、手すりの取付け工事を行った業者さんが、自分の手の大きさで手すりの径を決めてしまったからではないでしょうか。
普段大工道具や材木を握っている大工さんが、手すりの径を決めてしまった可能性があります。
手すり棒だけ持ってこられて、これでいいですかと問われれば、少しぐらい太くてもこれでいいですとなってしまいます。
そうならないためには、標準的な手すりの径を知っておくといいでしょう。
握って使う手すりでは、直径32mm~35mmが標準的な太さです。
手が小さかったり握力があまりない方では、直径28mmでもいいと思います。
ちなみに、通常の物干し竿の径は30mm程度、太めの物干し竿で35mm程度なので、そのあたりも参考にしてください。