
近ごろ流行の屋根緑化です。
それも勾配屋根の緑化です。
さて、この勾配屋根に植えられた植栽の手入れはどうするのでしょうか?
水やりぐらいならば、散水設備を設けておけばいいでしょう。
具体的には、穴あきのホースや給水管でも這わせておいて、室内から水栓を操作すれば屋根に乗らずに済むはずです。
それ以外、屋根の上に乗って行う手入れとなると、かなり危険な感じがしてしまいます。
なぜならば、こちらの屋根は4寸勾配以上はありそうで、しかも総2階部だからです。
これが、勾配が緩く、この屋根の下に1階屋根があれば、かなり安心だと思います。
さらに、屋根端部の植物が植えられていない部分をもっと広くして、雪止め金具を密に設置しておけば安心感が増すでしょう。
もちろん、こちらではメインテナンスフリーに近い植物が植えられているとは思います。
ただ、植物というものは生き物であって、まったくのメインテナンスフリーとはいかないはず。
さらに、台風、積雪、地震などによる被害もありそうです。
結果、まったく屋根の上に乗らずに済むとはいかないでしょう。
自分が乗るのかプロに依頼するのか、足場は必要か必要でないか、それによってランニングコストが変わってきます。
この点については、陸屋根(フラットルーフ)の緑化と違ってくるところです。
勾配屋根の緑化は、そのあたりのことを充分に検討しておかないと、こんなはずではなかった状態に陥る恐れが出てきます。